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「おじさん電車」。
小さいころ、神鉄に在籍していた工事用列車のことをこう呼んでいました。実際、古いのは足回りだけで車体は1100系よりも新しかったりするのですが。


当時はいつどのような用途で使っている車両なのかもわからず、鈴蘭台の留置線に止まっている姿をただただ眺めているばかりでしたが、ある日の小学校の帰り道に、茶色い車体が鈴蘭台方面へと走る光景を初めて目にしました。


赤い車体ばかりの神鉄で一際目立つ見た目。
吊り掛け駆動独特の重低音。
機械油のにおい。
五感の一部に訴えかけられる非日常な感覚こそが、まさに「おじさん電車」の魅力でした。


走っている姿を毎日見ることができるわけではない。それでも、日中に決まったダイヤが設定されていたのでプラッとカメラを持ちだして出かけた時にたまたま見かける、なんてこともしばしばありました。


時には、イベント列車の運行日と重なってサプライズゲストとなることも。


昼間の仕事を終え、桜咲く鈴蘭台駅へ。


しかし、近年に新型のモーターカーが導入され、役目を奪われた「おじさん電車」は701形+760形のホッパ編成、750形電動貨車の順で廃車となりました。


750形が走る姿を収めた写真は、廃車になるおよそ1年前のこの日が自分の中で最後でした。もう少し追っかけてもよかったんじゃないかと思っています。


2013年に廃車となってからはおよそ1年間見津車庫の片隅に留置され、10月のトレインフェスティバルでは本来の展示車両ではないものの、間近でその姿を見ることができました。
そして、2014年3月。いつもならそのまま見津で解体されるはずが、なぜか市場へ。淡い期待を抱きつつ真夜中に車を走らせ市場へ向かいましたが、751号は荷台部分を残して姿を消し、752号もその時を待つかのように佇んでいました。

これを以って、神鉄で茶色い塗装を纏う車両は鈴蘭台車庫の入換車のみとなり、本線走行できる吊り掛け駆動車は名実ともに姿を消したことになります。
表舞台で活躍していたわけではない。けれども、存在感は決して薄くなかった。そう思います。
いないとわかっていても、今日もどこかにいるような気がして姿を探してしまいそうです。


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