車内照明を落とし、剥げた回送幕を掲げながら休んでいた彼の表情は哀しそうだった。
「あとどれぐらい走れるだろう。」
後輩を横目に見つつ…

そのアシンメトリーな目で見つめた先には、着実と終着点が近づいていた。
この日記を書きながら調べてわかったのですが、
写真の3099編成はこれを撮影してからほぼ1ヶ月後に廃車となったようですね。
とは言っても年を越す前には車庫から動かなくなっていたみたいですが…。
欧米チックな顔立ちの30系は地下鉄の雰囲気とマッチしていて結構好きな車両です。
走る姿はあと2年ほどで見納めですが、流石にガタが来ている感は否めないので
休ませてあげるのにはちょうどいい頃合いなんじゃないかなと思います。
あと何回乗れるかな…。
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午前0時を少し回った鈴蘭台駅。
今日一日働いた、遊んだ人たちとともに、
"赤い山登り"たちもまた、寝床へ就く頃。
24時33分発、谷上行きは、
「あとひと頑張り」と呟きつつ、
人気のまばらなホームで乗客を待つ。
今や夜中だけの存在となった、"谷上"の表示を掲げる列車。
この日の彼は、どことなくいつもより際立って、
明暗のコントラストを放っていた。
「時間だ。」
隣に立ったのは最終志染行き。
そして二人は、明日の一番列車へとバトンを繋ぐため、
寒い夜空の下へ走り出した。
楽しいこと、辛いこと。
いろいろ会った一年でしたが、なんとか終われそうでなによりです。
地球滅亡説だのなんだの言われてますけれども、来年もより楽しい一年になればと願っております。
それではみなさん良いお年を。
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sletta
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鉄道、写真
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